足場の組立て等作業主任者技能講習はどんな資格？足場の組立て等作業従事者特別教育との違いとは

こんにちは！長岡市に拠点を置いている新成建設株式会社です。

本日は「足場の組立て等作業主任者技能講習」と「足場の組立て等作業従事者特別教育」についてお話させて頂きます。どちらも足場の組立てや解体を行う際に必要となりそうなものですが、一体どのような内容なのでしょうか？それぞれの概要や違い等についてお話させて頂きますので、参考にしていただければと思います。

・足場の組立て等作業主任者を取るために必要な講習

足場の組立て等作業主任者技能講習は「足場の組立て等作業主任者」の資格を取得するために必要な講習及び試験です。足場の組立て等作業主任者とは労働安全衛生法によって配置が定められている足場の組立てや解体、変更時に作業を指揮する現場監督責任者のことを差し、足場の組立て等作業主任者技能講習を受講し試験に受かる事で「足場の組立て等作業主任者」の資格を取得する事ができます。

足場の組立てや解体作業に関わる資格として、「足場の組立て等作業主任者技能講習」の他にも「足場の組立て等作業従事者特別教育」があげられます。「足場の組立て等作業主任者技能講習」と「足場の組立て等作業従事者特別教育」との違いとしては「足場の組立て等作業主任者技能講習」は足場の組立て等作業主任者の資格を取得するために必要な技能講習である一方、「足場の組立て等作業従事者特別教育」は足場の組立てや解体等の作業を行う労働者が受講を定められている法定教育を指します。

「足場の組立て等作業主任者技能講習」は国家資格である「足場の組立て等作業主任者」を取得するために必要な講習であり、足場の組立てや解体、変更の業務を行う労働者の中で足場の組立て等の作業主任者として作業車を指揮し監督する能力を身につける事ができます。

足場の組立て等作業主任者技能講習を受講するには以下のいずれかに当てはまる必要があります。

• 満21歳以上で3年以上の足場作業の経験がある（年少者労働基準規則に基づき、満18歳に達してからの経験年数が3年以上に限る）
• 満20歳以上で中等教育学校や高校で土木・建築又は造船に関する学科を専攻し卒業した後、2年以上の足場作業の経験がある

その他、厚生労働大臣が定める者には受講資格が与えられる場合があります。

上記を満たした上で一般社団法人や民間の企業などが開催している講習へ必要書類を揃えて申し込み、受講します。

足場の組立て等作業主任者技能講習には一定の条件を満たした方は講習の一部科目が免除される免除規定・免除区分が定められており、「職業訓練終了後に足場作業に2年以上従事した経験がある」「とびに係る1級もしくは2級の技能検定に合格している」「とび科の職種に係る職業訓練指導員免許を受けている」これらのいずれかを満たしていると一部講習が免除されます。

足場の組立て等作業従事者特別教育を受講資格としては「18歳以上である」事が条件です。条件を満たしていれば学歴や職歴、経験など問わずに受講する事が可能です。指定の教育機関のHPから必要書類を揃えて申し込みを行い、受講を行います。

足場の組立て等作業主任者技能講習を受講し合格することで「足場の組立て等作業主任者」の資格を取る事ができます。足場の組立て等作業主任者の資格がある事で足場工事に関するキャリアアップに繋がる他、現場の状況に応じて臨機応変に最適な足場を安全かつ効率的に組み立てるための知識と技術を学ぶことができます。

「足場の組立て等作業主任者技能講習」と「足場の組立て等作業従事者特別教育」の違いや概要、受講方法等についてお話させて頂きました。「足場の組立て等作業主任者技能講習」を受講し「足場の組立て等作業主任者」の資格を取得する事で足場工事に関する知識を深める事ができる他、一定の技術や知識がある事を証明する事にも繋がるため、キャリアアップにも繋げる事ができます。また、足場の組立て等作業従事者特別教育は受講する事で足場作業の関する法規則の理解を深める事ができ、作業者はより安全に作業に従事する事ができるようになります。